既にご存知の方も多いかと思いますが、昨年2008年に集英社より刊行されました川上弘美さんの小説『風花』の装丁に、有元利夫の陶芸が使われています。高さが約30センチのその陶器の人形は1982年に制作された未完作品です。小説のために作られたものではもちろんありませんが、26年の時を経て、違うかたちでみなさまにご覧頂けるということも素敵なことではないでしょうか。
なお、有元利夫の陶芸は立体作品集『TOSIO ARIMOTO 1989』(彌生画廊 1989年)に収録されています。